読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

萌葱は東大理3トップ合格の夢を見るか?

東大理3再受験のブログです。数学や理科の出題もしています。

2020年からの大学入試改革について(これも重要かも)

2020年から日本の大学入試制度が変化します。

まず、現在行われているセンター試験に代わって

高等学校基礎学力テスト」と

大学入学希望者学力評価テスト」になります。

 

高等学校基礎学力テスト」とは簡単に言ってしまえば、

センター試験を簡単にしたもので、

高校で学習したことの到達度を図るテストになります。

今後の推薦入試やAO入試に代わる試験(後述)

の学力テストとして用いられることが考えられます。

 

大学入学希望者学力評価テスト」とは、言い換えれば

現在のセンター試験の後継です。

大学入試の1次試験になります。

ただ、国語と数学で記述式解答が導入されたり、

さらに思考力を問う試験になりますので、

大幅な変更が予測されます。

また、2024年からはコンピュータを利用した試験にするようです。

(いわゆるCBT試験というものです)

その時にはほかの科目にも記述式解答が

導入される可能性もあります。

また、教科を越えた出題もありうる可能性もあります。

 

そして、国立大学の2次試験はどうなるかというと、

今までの学力偏重の試験を見直し、

学生の能力を多面的に問う試験にするようです。

面接や小論文、集団討論や志望理由書、高校までの

課外活動の実績などももとに試験を行う

体制になるといわれています。

 

現在行われている一般入試、推薦入試、AO入試といった区分

を撤廃し、新たな区分にすることも検討されています。

例えば、今まで推薦入試では学力が問われなかったですが、

「高等学校基礎学力テスト」の導入で

基礎学力を図ることになります。

 

抜本的な改革が起こると思われる2020年の大学入試ですが、

学力評価試験からして、いろいろなハードルがあります。

まず、記述式の答案をだれが採点するかです。

将来的には人工知能が採点するという話も出ていますが、

現在の技術ではまだ難しいでしょう。

(東ロボくんの例などから国語の採点とかは難しい)

有力な考え方としては、2次試験を受験する大学で

採点を行うことがあります。

ただし、人件費や人手の問題もありそうですので、

どうなるかはまだ不明です。

 

また、国立大学の2次試験についても、

面接について、例えば東大の受験生を全員面接

するとなると、東大受験生は9000人います。

すると、9000人の面接にどのくらいの日数がかかるかです。

面接は恐らく大学の先生方がすると思われるので、

大学の施設をフル活用して、それぞれの受験科類に関連した

学部の先生方が総動員して面接を行ったとしても

数日では終わらないと思います。

2次試験のほかの採点もあると思われるので、

面接をして採点となると、

2次試験から合格発表にとても間に合いません。

推薦やAO、医療系の学部で面接が通用するのは、

人数が少ないからと書類や1次試験の段階で

受験者を絞り込むからです。

1次試験による足切りを強化する手段も考えられますが、

それではせっかくの人物入試の意味がありません。

 

2次試験から完全に学力試験が消えるということも考えにくいです。

難関大学は独自のポリシーを持って入試問題を作成しているので

それを否定されたら大学もたまったものではありません。

1次試験だけでは数学の高度な証明問題や完全な記述式問題、

数Ⅲの難しい問題を作ることは難しいと思われます。

また、理科についても完全記述式問題を作成したりすることは

まだ先になると思います。

国語や英語も完全な記述問題は必要です。

教科横断型の問題も、現時点では難しいです。

 

例えば京都大学は理学部の特色入試に数学の難問を解かせるスタンスを

始めましたが、やはり大学独自の入試問題を解かせたい

ということは難関大学でも共通の認識でしょう。

大学独自の思想が現れるのですから。

出題傾向としては以前に東大の後期入試で総合問題が出題されていましたが、

そのような教科を越えた出題は増えていくかもしれません。

 

ただ、難関大学でも、推薦入試やAO入試的な試験で入学者を

増やすことは考えられます。

難関の試験を通過した受験者も欲しい一方で、

いろいろなタイプの人を欲しがっているのも事実です。

 

一番問題であるのは私立大学です。

国立大学よりも受験者が殺到しますので、

面接などの時間のかかる試験は難しいと思います。

今後の新しい入試体制に対応できるかどうかということは

大学の規模や財力などによるかもしれません。

なので、私立大学では今まで通りの試験体制になる場合が

多いかもしれません。

 

また、受験産業にも「地殻変動」とでもいうべき変化

があるかと思います。

現在の塾や予備校は現在の受験体制の上に成立しています。

それが覆されるとなったら、大幅な改革が必要になります。

対応できる人材の育成から、授業の見直し、

模擬試験や参考書の刷新など様々です。

大手予備校ならば経営体力があると思いますので、

(そうはいっても某大手は大丈夫かな?)

対応できるかと思いますが、

中小の塾や予備校、個人経営の塾などは

対応できない可能性が高いです。

すると、受験産業も淘汰されていく道をたどると思います。

教育支援業も大打撃を受けますので、対策が必要です。

 

いろいろと書きましたが、私個人の予想としては

センター試験の変化はともかく、

国立の2次試験は2極化すると思います。

現在の推薦やAOのような形態で入る受験生と、

東大の旧後期試験の総合問題や

京大の特色試験のような難易度の高い試験

を受けて入ってくる受験生がいると思います。

 

いずれにせよ、2次試験の筆記試験は難化すると思います。

また、倍率も高くなると想定されます。

なので、今以上の対策が必要になるかと思います。